【池川明 チャンネル】
第166号 認知症を考える:2(認知症の老人と赤ちゃんは同じ?)
《内 容》
(質問)
認知症の老人と、まだ意識もなく言葉も解らない赤ちゃんは同じ状態、つまり両者とも外部に表現できないだけで本当は分かっているのでは?、と考えたりしますが、
これは別物なのかそれとも共通点があるのでしょうか?、っていう質問なんですが・・・、
(池川先生)
いや~、私も実はそう思っているから ”そのままで良いんじゃない?”って言うんですけど、
たぶん魂と肉体と分けると、魂部分では分かってるんだと思うんですよ、それを上手く表現できるかできないかっていう問題であって、
例えば障害を持ってる方は上手く表現出来ない?、例えば手足がない方でパラリンピックに出て良い成績を残す方もいらっしゃいますよね、
あの方たちは義足とか義肢とかを使いながら自由にコントロールできるようにトレーニングした結果そうなるんであって、
誰でも義足とか義肢をつけたら同じようになれる訳ではないですよね、
それと同じように、実は魂から見たらこの肉体って義足や義肢みたいなもんで、扱いがやっぱり難しいんだと思うんですよ、
で、認知症の場合は脳の障害の問題も入ってくると思うんですけれども・・・、
魂はやりたいことがあるんだけれども身体が上手く動かないっていう、そのコネクションの問題なのかも知れないんですね、
そう考えると赤ちゃんも認知症も実はあまり大差なくて、何をしようとしてるっていう本人の意思が大事で、
その意思と、思ったように動かない身体っていうものは分けて考えなきゃいけないような気はするんですよね、
だからまあ今の方のご質問のように、
私は(認知症の老人と赤ちゃんは)同じだと思っているので、だから認知症に敢えてそこだけが問題じゃないでしょ?っていう、そういう結論になるんですけどね、はい、
ただ、立場を変えて見方を変えたらもっと違った結果が出てきますから、飽くまでも私が胎内記憶的に考えるとっていう条件の下ではそうだ、っていうことですよね、はい、