《内 容》
子供に聞いたら、別に「ラッキーだった、簡単に出たよ」っていう子もいるし、怒る子もいるし、それぞれ。
あの、苦しくてね、本当にもう、自分で生まれるつもりの子は多いらしいんですよ、で、けども、あ、ダメ、やっぱりもう限界がきたっていう時に、助けてあげようか、って聞いて出してあげると喜ぶんですよ。「ありがとう~、助かった~」って・・・
ところが、余力がまだあって、自分で生まれる気満々なのに、途中でパッと出されるとその子は怒るんですよ。・・・・なんでこの自分の生まれ方を邪魔するんだ、みたいなね。で、自分の中で何度もほら、人間で生まれてきてるから、こう、プロセスを計算してる訳ですよ。こうなって、こうなって、って。その時に突然出されたら、計画違うじゃん、みたいな・・・・。
その時は、話しかけてあげてね、昔は生まれたかもしれないけれども、今の時代は、この状態は帝王切開だよ、って言ってあげれば、まあいいんじゃないの、っていう感じですね。
(判断の基準は)帝王切開はもう、危ないっていう基準とか、逆子の場合は無条件で帝王切開ですね。
私達が大学に居た頃は、普通はみんな下からだったんですよ。で、どうしても出ないっていうか、頭が大きいとか色々な理由があれば帝王切開になったけど・・・・
今の時代は、裁判も随分と増えて、帝王切開をしなかった為に逆子でね、脳性麻痺になったって、散々、(産婦人科医が)訴えられたんですよ。で、裁判官が判決を下すとそれが正しい、となっちゃうんですね。
で、そしたら、帝王切開をしまくったら、あの~、もし逆子がね、原因で脳性麻痺になるんだったら、帝王切開をしたら脳性麻痺は減るはずなんですよ。だけど減らないんですよ。全然変わらないんですよ。
だから、脳性麻痺って今まで散々、裁判で負けてたんですけど、実は(原因が)違うんじゃないのって今、言われてるんですよね。
確かに、判断が遅れて脳性麻痺になった子もいるかもしれないけれども、割と多くの子は、お腹の中で既に決まってるんだっていう、今、そういう考え方になってるんですね。
でももう、だからじゃあ、帝王切開止めましょうという話にはもう、ならないですよ。
だから、患者さんていうか、お産する人達は、帝王切開しろっていう風に医者に言って、そういう結果になったんですよ。だからもう、元には戻らないです。もうしょうがないですね。世の中がそういう風に持って行っちゃった。
赤ちゃんも前世で、逆子で生まれた記憶がある子はそのつもりでいるから、治らないんですね。で、その子に、助産院で生まれたいんだったら、今の時代は帝王切開になっちゃうよ、って言ったら、もう翌日に治ってましたけど・・・・、あれ?脅しちゃって良かったかな、とかね・・・・
それから、助産院にいて帝王切開で(病院で)生まれた子が大きくなったら、「病院の先生に会いたかった」って言ってましたね。だから、助産院で生まれる予定じゃなくて、その子は、病院の先生に出会いたかったらしいんですよ。
それで逆子になって、たまたまその向う(病院)に搬送されるという時期を選んで来てるんですね。まあその先生やっぱり、大部屋でね、その先生にお産してもらった人はみんな、良い先生だって評判の先生だったらしいんですけど・・・・、
やっぱり、一生で一番最初に出会う人って、子供にとって大事な場合もあるみたいで・・・、その子はその先生に会いたかったんでしょうね・・・、意味は解らないけど、なんかそれが必要だったのかなって思いますね・・・・
だから決して、帝王切開が良いとか悪いとかじゃなくて、その子の生まれ方で、それが必要かどうかだとう思うんですね・・・・